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好きなアイドルについて。

「オカダのはなし」がとても素敵。


オカダのはなし

オカダのはなし

遅ればせながら、本日読みました。1冊の本としてすごく面白くて、エッセイっていいなーと改めて思いました。
以下はだらだらと感想。



ananで連載を持っていることは知っていたし、ずっと趣味だという写真をいくつか載せていたある時の連載を読んだ記憶も残っている。もう何年前かも覚えていないけれど嵐ファンになる以前だったと思うから7,8年は前。
その時見た一枚の写真が、ものすごく、なんていうか、こう「こう切り取りたい写真」として見えて、「繊細でナルシストなんじゃないか」という勝手な先入観を実は抱いていた。

V6そして岡田准一という人に興味を持ったのが本当にここ数カ月前なので、『知らなかった知らなかった、面白い面白いカッコイイかわいい!』と興奮しながら動画や過去のインタビューなどからの色々を楽しんでいたのですが、今回この本を読んで、ぐぐっと岡田准一という人のことを「確かにちょっと変わっているんだろうけど素敵な人だなぁ」と「けっこうな近い距離、近い感覚」で思えた。そこがすっごく面白かった。

それはこの本の前半部分の構成、「昔の自らのエッセイに対して今の岡田くんがコメントする」というちょっとしたおまけ部分がすごく作用していると思う。過去の自分の言葉選びや言い回し、語っている内容に対する言葉が、ざまざまな(本当にさまざまな、)経験をしながら、読むこと、聴く(聞く)こと、書きとめること、動くこと、総合して言えば「自分がどうしたいのか、何を目標にするのか、それを成し遂げる為にするべきことは何か?」と<考え続けてきた現在の岡田准一>が発しているにもかかわらず、恥ずかしがるばかりではなくて、ものすごくやわらかくて、ユーモアもあって、過去の自分に対する愛情がある。そういう風に「必要な時期だったんだ」とゆるやかにお話できるのは「さまざまな経験をしてきた、今の岡田さんの穏やかさから」なんだなぁ、と考えると、それって人生の中でよくあるような「成長した」って事なんだろうけども、ものすごく素敵なことなんだよなーと再認識する。
そしてなにより、考えることを止めずにいろいろな人からいろいろな事を吸収し、努力でもってさまざまな事を得た、大河の主役をつとめあげた岡田さんが言う言葉ってすごく説得力があるのは確実なんだろうけど、岡田さんはあえてそういった言葉や助言、道しるべのような具体例を、年齢を重ねれば重ねるほどに並べて固めていない気がしたし、だからこそ「自らの経験でもって、理想として、そういう言葉にはしないようにちゃんと考えているのかな」と思った。そんな岡田さんが、年齢を重ねるにつれ繰り返す言葉が「優しくなりたい」というのが、本当に勝手なんだけども「親伝いに今こういう仕事してるみたいよと聞いたいとこのお兄ちゃん」ぐらいの距離感で受け取れちゃったのがすごく素敵。タイトルどおり、本当に「オカダのはなし」なんですよね。だからこうした方がいいと思うとかそういうことじゃなくて、「僕はこうやっていて、こうして考えて、こうなんだなぁと思って、それを目指している。でもやっぱそう思われちゃうよね?」という、まさにエッセイ。岡田准一という人を、エッセイを通して、ものすごく分かりやすい、想像しやすい流れで「魅力的だな〜」と思える、素敵な一冊でした。



というか岡田さんがちょっと変わっていて、というのは知っていたつもりだったんですけど、まぁこの本の小ネタでの「岡田さん変わってるよ…?いやうんかわいいけどね?wwww」加減が絶妙。岡田さん、過去の自分を「かわいいね」とか言っちゃったりもするんだけど、たぶんファンがツボる、そういうのとは違った意味での「いやそれ変だよかわいいけどwwww」部分に岡田さんぜったい気づいていなさそうなところがまた変わっててかわいい、という無限ループになっておる。普通、ミニトマトの実に名前つける?インテリア熱が高まったがゆえに作りたいのが「村」って落ち着いて?あぁでも、コーヒーと一緒に「旨いと思えるようになったら大人なたべもの枠」にひじきをもってきちゃうの、分かる気がする…でもかわいいwみたいな。

色んな素敵な言葉があって、「かわいいな…」って笑いながら読んだんだけど、帯のこの言葉にものすごくうなづける本だったというのが、すごく好きだ。

大人になるデコボコ道。女子も男子も読んで元気になること必死!

この先いつかきっと、ふとした時に何度かこの本を手に取るんだろうなという予感や、自分も頑張ろう、といった感情ももちろんあるんだけど、それよりももっと「はーなんか素敵な一冊読んだ!」という読後感。
あー面白かった!