君に、ありがとうございます。

好きなアイドルについて。

とっておきの結晶。

KinKi Kidsの新人お茶の間ファンが記念イヤーのコンサート映像を見て好き勝手に書いている感想。涙が出るぐらい尊い輝きで彩られる20周年。







KinKi Kidsのコンサート「We are KinKi Kids Dome Concert 2016-2017 TSUYOSHI & YOU & KOICHI」を購入して見た。圧倒的なまでの「生の音楽」へのこだわりとプライドが美しいコンサートだったので感想を書いておく。




明確な武器としての「歌」

以前エントリで「二人の歌声が美しすぎてぞっとした」と書いたのだけどほんとそれ〜〜〜〜〜とテレビの前で笑うしかないぐらいに歌を武器としたコンサートだった。歌、生のバンド。贅沢すぎるその音質のままドームという大きな会場でそれを成立させていて本当にすごい。セットも豪華だけどそれを生かした演出がまぁ美しくて「コンサート中のファンは微動だにしない」と堂本光一さん自身もいじってましたがそりゃ見上げてため息つくしかないよねという感じ。参加型ではまったくないのが潔くてたまんねーーーとつぶやきながらビール飲みたい(のんでません)


Nアルバムというポップもありつつの素敵なアルバム曲織り交ぜつつも、往年のヒットソング盛りだくさんで本当に贅沢。それにしても私がKinKiコンの映像見ることがまだ初期だからなのかは分からないけど「ファンにとっては飽きてこないのかしら」なセットリストも本当に歌が上手すぎて釘づけ状態です。


歌って、歌声とか歌い方とかが組み合わさるしまず受け取る側の好みもあるから「うまい/ヘタ」だけですべてを語れないしなんとも話題として出しにくいのですが、この二人の声と歌い方は、どちらもクセがあって好みが分かれるだろうけど私からしたら「それを含めてもとにかくやべぇ」という感想に尽きる。具体的に言うと、いや、言葉が幼稚なんだけどほんと歌がうまいの(具体的でもなんでもなかった)これ生?本当に????と疑いながらんなわけねぇべとセルフツッコミしながらの鑑賞で疲れた…これまでフルで見たことがあるジャニーズアイドルグループのコンサート映像の中で、具体的に「歌と音」をここまで追求しているグループを見たのは初めてだった。明らかに「自らの武器」として自覚して研ぎ澄ませている気がしたのだけど、もしそうではなく、偶然に組み合わさったものを年月をかけてこつこつ積み重ねてこうであれば純度が高すぎてそれはそれで恐ろしい武器になっちまってて手におえない。


いや、あれだけ移動して踊りも入れつつ連続であそこまで歌えたらもうそれだけでファンとしては「ほら見てーーーーーうちの推し感じてーーーーーまじ本当に歌がうまいから」と胸を張りたくなるよな…と率直に感じたし、コンサートの中心に「歌と音楽」を据えているのがすごく伝わってきて、圧倒されました。これ生でその場にいたら気持ちよさでたまらんだろうな…という感想と共に、ツイッターでも呟いたけど「一生忘れない」と思う。堂本光一堂本剛はこのクオリティのコンサート続けてたら気持ちよさで長生きできるよーといつかのどこかの記事を思い出してた…いや、気持ちいだろうな二人で歌うの。気持ちよさたまらんだろうなーとかおっさんくさいこと呟きながら見た(笑)あとバンドアレンジが素敵。本当に贅沢でため息ばかりが出た。音の厚みがすごい。バックダンサー、映像を投影する網戸(ごめんperfume式名称しか出てこない)、両サイドのLEDモニタなどの演出も素敵だった。曲と曲の繋ぎもすごい贅沢なのは生バンドさすがですねとど素人が言ってみる。
KinKiのコンサートの歴史を知らずにつぶやくのですけどいつからこういう感じなのだろうか…完成度の高さがすごくて潔さも気持ちいいぐらいなのだけどどうなのだろう。コンサートごとに特色があるのかな?




それぞれの感想

堂本の光一さん、コンサートでオラオラオラオラオラと徐々になっていくの見ているのほんとつらい(私だけが)中居さんにニコニコ寄っていったお前のせいで私はなァ……と恨み節にもなるわ(私だけが)ほんと失礼を承知で書きますが光一さんもすげぇ歌がうまくて声質が独特で歌い方もクセがあって、なんかこうどうしていいか分からない(どうもしなくていい)女性と絡むダンスのときあんなにも生々しさがない感じ最高かよと思いました(私はMではない)(けして)


堂本の剛さん、フォルムが美しく気品があってスワンソング以降の白衣装+ハットが「美人マダムかよ歌うまいな」としか言えない感じ最高。でもなんというか、それだけではないすごく不思議な魅力があって、なんかこう私アンチの人たちに言いたい事としては「堂本剛には『人を魅了する才能』とか『人に愛される才能』があって、それがなんというか生まれ持った感じのものっぽくて、きっとあなたたちもアンチしてるけどそれにつかまってしまっているだけかもしれませんよ」ていうことなんですよあっこれすごい炎上案件かもだけど。過去いろいろあったことは私詳しく知らないのでそこらへんはまぁという感じなのですけど、今の映像だけ見ていると、無関心ではいられない、心ざわつかせる何かをやっぱ生まれながらに持ってるのかなーとすごい新人ながら思ってしまった。生まれながらに、と見えてしまうのはなんだろう、佇まいなのかな、そんなこときっとないだろうけど。もどかしいだろうなファンの方は、と勝手に思っちゃって剛さんだけこの文章量ですよどうにかしてよ。好きかどうかは置いといても眼を離せない何かがある。あとはっきりととても歌がうまい。そして存在感がすごい。よくわからない(結局日本語が追いついていない)(私に)




とにかく陽炎 〜Kagiroi 大好き芸人になりたい


コンサート感想ツイで「とにかくこの曲、堂本光一がすごい」というのをいくつか見かけた記憶があって曲自体もアルバムで聴いてるだけでもう最高に謎に理由が説明できない感じでよくてとにかく楽しみにしていたのですが、とてもすごくてなんか圧倒された。

不思議なメロディと独特の歌詞そしてなんといっても譜割り。二人の声が広がりながら波紋を呼び共鳴し合って、とにかくすごい。
上・下の位置に立ってのラストまでは本当に圧巻で、本当に生で歌ってるの???本当に???と疑いたくなるぐらい光一さんの声が、歌が、こわいぐらいに素敵。そしてそこに関わってくる剛さんの声、佇まいがなんというか…「この世界を作り上げた堂本剛の才能やばくない?」と私がやばいこと口走ってしまうぐらいやばい(日本語力)それぐらい、このパフォーマンス中のKinKi Kidsが才能のかたまりなので皆でもう一度見ません?夜中にこれを書きながらリピしたくなったけどチャンネル権がないので想像だけでこれ書いてます。魅力的ででも誰にでも似合うわけではないだろうフォルムの衣装に身を包んだ剛さんが、手を握り引き寄せひらりと動くだけでもう、才能が渦巻いている感じがあって、そこに波紋呼びながらそれでも対等に存在している堂本光一の「歌手としての才能」もやばくて…こ、こわいぞKinKi Kids






プライドと二人組の運命論


今年めでたく20周年を迎えた平成さわやかフォークデュオ・ゆずのお二方もときおり発言されるのですが、「ステージでゆずをやれていればそれで十分」「声を出せば互いの調子がよく分かる」「きっと言葉にしなくても何を思って歌っているかきっと分かっているはず」という暗黙領域のことを今回思い出しながら見ていた。二人組だとそれこそ本当に、世界中でただ一人しか分かりえない何かを共有し合っているんだよね。それがステージで作り上げられている音楽、歌声、楽曲であるとすればもう、なんともいえないなぁ、と勝手ながらに想像していた。KinKi Kidsのプライドをひしひしと感じる声と音楽だった。そしてそれは当たり前だけれど唯一無二の、二人だからこそできることだ。ソロにはない何かと、ソロにしかない何かも当たり前にあるふたり。言葉にしたってね、というのがしみついている感じを勝手に感じてしまったよ。ゆずには「奇跡よりも偶然がしっくりくる」と思っている私ですが、この二人には「奇跡よりも運命が似合う」と言ってしまいそうになるよ。不思議な縁。
音楽であれだけ完成度高い場所で重なり合えて、それがたとえば私が知らないだけでやっとたどり着いた20年かけた今この時の実りでも、その気持ちよさはまずは二人のもの。端々から零れる粒を見上げるだけで精一杯です。ファミコンの銀色暗号見たときも「これだめだよくわからんけどやばいやつ、」と感想持ったのだけど、二人の歌声に感動している間ずっとそう思っていました。



「仲良くないよ」じゃなくて「仲良いってよくわかんないなにそれ」案件だろ


MCは、「楽屋では話さないし電話番号も互いに知らないよ」というのが本当だとしても、それこそKinKi Kidsとしてあれだけ舞台上で「ねぇねぇねぇ」と話題に事欠かないならそれでほんと十分だろうなぁって。ふたりだけの感覚と空気感があってそれで十分。
あとほんと、絶妙に仲良しで絶妙によく分からない空気のふたりですなー。プレゼントをはーい、はーい、これあれやでぇ?とフランクに渡している剛さんとおっ、これねー、いろいろあるなぁ、と貰い慣れしつつもすぐその場でアミノ酸開けて飲んだりちゃんと「ありがとう」と伝える光一さんの空気は大変こそばかった。見ているときは「いやツイッターでの感想ほどはこそばくないな、」と思っていたんだけどやっぱなんかこう、大勢の前でしか話さなくて大勢の前でこれだったらそれはそれでこそばかった。